馴染みの店が欲しい。

けっこう、自分は欲深い方だと思う。 

例えば、高い買い物をする時によく自分に「これは一生ものの買い物だ」と言い聞かせる。確かにワンシーズンで終わってしまうような流行りものではなく、長く使って人生と自分の一部になるような服だとか道具を買う傾向が強いんだけれど、どうも「一生ものの買い物」を半年に一回くらいの間隔でやってしまう。

だけど、最近はこの「一生ものの買い物欲求」はある程度治ってきた。もちろん、それは「一生もの」をそれなりに揃えてしまったということになるのだが、目下とりあえず欲しいものは揃えたつもりだ。

 

「一生もの」は手に入れた(まだまだ欲しいものはあるけれど)、次に欲しいものはアレですアレ、馴染みの店が欲しいです。もちろん日頃お世話になっているお店もあるんだけど、いかにもな「馴染みの店」は欲しい。

実はこの馴染みの店が欲しいっていう欲望は中高生ぐらいからあって、高校を卒業する時くらいには以下の二つを20代後半までに達成すると決めていた。

・馴染みの寿司屋に月一くらいで通えるような身分になる。

・馴染みの洋食屋で週一くらいで1,200円くらいの食事を食える身分になる。

 

実のところをいうと、寿司屋はなんとかなりそうだ。もちろん金額的にそうそう頻繁に通えるわけではないけれど、ご主人と常連さんと「おっ、お疲れだね」みたいなやり取りをできるぐらいまでには通っている。えらいぞ自分、高校生の俺希望を持ってくれ。

とはいえ毎回明らかに無理をして通っている、なんとか収入を増やさなくてはならい。そして2番目の「馴染みの洋食屋に週一に通う」が相当に厳しいのだ。毎週1,200円もランチに行くようなプチブルになることもできず、日々セイコーマートの「ピリ辛ペペロンチーノ」で飢えを凌ぐ毎日だ(だけど、これもとてもうまい)

 

そもそもだ、そもそも会社の近くに「洋食屋」がないのだ。ウマけりゃいいってもんじゃなくて、またフレンチとかイタリアンみたいに小洒落ていても落ち着かない。少し鄙びた店構えで、何年か前まで喫煙のあとが残る壁のシミだとか、ラジカセからフレンチ・シャンソンが流れていたり、だけれどもしゃんとしたコックコートをきた調理人がいるような店がいい。

そんでメニューにはポーク・ソテーとかバターライスとか、舶来時代の良い洋食が並んでいて、週ごとに拘ったつけ合わせが出てくるような気のいい店だとなお嬉しい。本当に何も考えずこの文を書いているのだけれど、魚のグラタンとかカツレツもいいね。

とりあえず眠いので、この辺で書くのをやめます。すんません

f:id:OHAYOSAN:20191117220624j:plain

たいめいけんのポーク・ソテー)

f:id:OHAYOSAN:20191117223404j:plain

(北海道議会食堂のオムライス)